こんにちは。
小生はNY在住のD2ファンです。今回初めてD2のライブを観ることができましたので皆さんにご紹介したいと思います。
実は小生は会社の同僚を中心に当地の日本人でHR研究会なるものを結成しており、時々皆で食事をしながら熱くロックを語ったり、コンサート情報を交換したりしています。今回はD2がロングアイランド市で演奏することを聞きつけ、研究会の中のD2ファン3名で観に行くことにしました。残念ながら当日、参加予定だった会員Hさんが体調不良により参加を断念。ブルーノの大ファンであるHさんのために、「ブルーノからHさん宛のメッセージを貰う」という使命ができ、小生と会員Eddieさんの2名で張り切ってライブ会場に乗り込みました。会場はバーを兼ねたライブハウスだったのですが、入り口ではカメラチェックも無く、ステージ付近には観客を押しとどめる警備員もおらず、マイクスタンドやエフェクター等も余裕で触れるぐらいまでステージ近くに迫れてラッキーでした。
地元のローカルバンドと思しき前座が2組、そして本日のメインアクトであるジョージ・リンチ(元ドッケン)の演奏が終わると、いよいよD2の出番。いかにもアメリカだなーと思うのは、観客それぞれが自分の目当てのバンドがはっきりしており、それ以外のバンドにはほとんど興味を示さないこと(笑)。例えばジョージ・リンチの出番の時には、周囲は明らかにドッケン時代からの熱烈なジョージ・リンチファンと思われる怖そうな雰囲気の中年男性陣がステージから数列を占拠(笑)。一方でD2の出番になると、怖そうな雰囲気の中年男性陣がさーっと消え、代わりに金髪のお姉さん達(含む往年のお姉さん(笑))で観客が占められていました。
やがて客電が落ち、遂に念願のD2のライブがスタート。
小生が大ファンのアンディ・ティモンズこそいないものの、初代ボーカルのテッド・ポーリーが復帰したその姿は、あの1st, 2ndアルバムの頃の華やかな雰囲気を濃厚に漂わせていました。
ボーカルのテッドは、今時のロックバンドには珍しく、腰ぐらいまで届く長髪を維持しており、それをステージ前面にセットした扇風機でなびかせるというコテコテの演出でそれが逆に新鮮でした(笑)。若干二重顎になった以外はほとんど15年前と風貌が変わらず、相変わらずロックスター然しているなぁと感心した直後、チョッキからブヨっとした乳がはみ出たのを目撃してしまい、大きく減点(笑)。
バンドの中心であるブルーノとスティーブは、スティーブがひげ面になった以外は風貌に変わりも無く、相変わらず気さくなロック兄ちゃんという感じでした。演奏の合間にさかんにジョークを飛ばし、和気藹々と演奏をするのはいいのですが、演奏の合間にさかんにウィスキーを回し飲みするので、段々演奏がモタつくという弊害が(笑)。(特にドラムのスティーブ。)
それからキーボードの代わりにサンプラーを使用していたようなのですが、このサンプラーに度々トラブルが発生し、その度「ごめん、うちのケイシー・スミスはひどいキーボーディストで(笑)」と、その都度元メンバーのケイシーをおちょくって笑っているので、ちと演奏に集中して欲しいなぁと思う一幕も(苦笑)。
アンディに代わりギターを弾いていたロブ・マルチェロは、アンディのソロも忠実になぞりながら、かなりフラッシーなギターを聞かせていてなかなか良かったです。唯一違うのは、アンディが「フレーズに表情をつけるため」と言って徹底的にオルタネイトピッキングにこだわっていたのに対し、ロブは鮮やか過ぎる程スウィープをバシバシ決めていたこと。そこに若干寂しさを覚え、もうすぐオリビア・ニュートン・ジョンのバックメンバーとしてNYに来るであろうアンディに思いを馳せることもありました。
セットリストは1stからBoys will be boys, Under the gun, Don't walk away, Bang Bang, Naughty Naughty, 小生の好きな2ndからはMonkey Business, Beat the bullet, Don't blame it on love, I still think about you, Crazy nites, 更には幻の3rd "Cockroach"からGoodtimeを演奏していました。改めて痛感したのはD2の曲は全てキャッチーでノリの良いこと!とにかく最初から最後まで観客が大合唱で、大いに盛り上がりました。
演奏中、基本的には指弾きのブルーノが珍しくピックを使い、それを観客に投げていたので、小生が会員Hさんのために「ブルーノ!」と叫んでピックをくれというジェスチャーをしたところ、片目をつぶって「OK、後でな」という表情。その後サンプラーにトラブルなどがあり、しばらく忘れられていたのですが(笑)、2,3曲後にまたしてもピックを使って観客に投げた後、「おっといけねぇ、あいつを忘れていたぜ」という顔でブルーノがキョロキョロしていたので、手を挙げてアピールしたら、ちゃんとこちらにピックを投げてくれました(笑)。床に落ちたピックを拾い上げると、ブルーノから「ちゃんと取れたか?」との親切なフォローまであったことを付け加えておきます。
あっという間にライブは終わってしまいましたが、客電が戻ったのは午前1時を既に回っていました。しかしテッドはステージから、「サインでも何でもするからな!」と叫けび、お待ちかねのメンバーとの交流会がスタート!バーに逆戻りした会場で観客とメンバーがビール片手に和やかに談笑するという日本では考えられない贅沢な時間を過ごしました。
まずは最も取り巻きが少なかった(笑)、ロブ・マルチェロにご対面。ステージ上でブルーノがスウェーデン人と言っていたのは冗談かと思ったら、本当にスウェーデン人だったとは!小生とEddieさんが「日本人です」と自己紹介すると、両手を合わせて頭を下げ(何か誤解してますよね(笑))「コンニチワ」と日本語で言われ、更に「キミタチダケジャナイヨ」と言ってロブが引き合わせてくれたのがCherryさんでした。Cherryさんを含めて4人で話をしていると、ロブが「ポキスティー・サイコー!サキ・サイコー!」と連呼するので何かと思ったら、Cherryさんが「ポッキー(スティック)と日本酒のことなんですよ」と解説してくれました(笑)。次にD2のライブに行く方がいたら是非差し入れしてあげてください(笑)。
続いてテッド・ポーリーに直撃。小生が2ndアルバムのScrew it!を差し出すと大喜びし、他のメンバーのためのスペースなんか全く気にせず(笑)デカデカとサインしてくれました。一緒に写真撮影を依頼すると、かなり気さくに応じてくれました。
更にはブルーノに突撃。写真を撮ってもらい、サインもして貰った後で、使わなかったHさんのチケットを差し出し、「友人はあなたの大ファンなのに、今日食あたりで来れなかったんです。チケットにサインしてあげてくれませんか。」と言うとひどく同情してくれ、快く本人宛メッセージ入りでサインしてくれました。
最後にスティーブにご対面。ライブの間、ウィスキーを頻繁に一気飲みしていたせいか、かなりグデングデンに酔っ払った状態(笑)。まず写真を撮ってもらい、次にCDにサインを入れてもらい(呂律の回っていない口調で、「何だよ〜、俺がサインする場所がないじゃないかぁ〜」と言いながらかなり小さくサイン(笑))、その後で「後は写真か?」と言って肩に手を回してくれるので、「もう君とは撮ったよ」とも言えず(笑)、もう一度撮ってもらいました。
名残はつきませんでしたが、午前2時ごろに会場を後にし、大充実のD2ライブ初体験が終わりました。
また機会があれば是非行ってみたいです。
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